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巨大な木彫りの龍が見守る社・・・京都東山/瀧尾神社
- 12.02.29 カテゴリー:コラム
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創建年代は不詳だが、「源平盛衰記」にその名が見える。
天正14(1586)年10月に、豊臣秀吉が方広寺大仏殿を建立したのに伴い、現在地に遷座した。
現在の本殿、拝殿、手水舎、絵馬舎は、下村家(現在の大丸百貨店)の手により、は江戸後期の
天保10(1839)年〜11年にかけて造立された。
九山新太郎の彫刻がふんだんに飾られた社
高名な京の彫刻家・代々当主が新之丞を名乗る九山新之丞氏の子息(九山新太郎)作
の彫刻が社内には多数見られる。
回廊には十二支の姿、水鳥や阿吽の龍、獏、鶴、鳳凰、尾長鳥、霊獣である犀や麒麟
の姿も見える。正面から見える面だけでなく、裏側まで丁寧に彫りこまれており、
正面とはデザインも異なる。
夜な夜な水を飲みに行く大きな龍
拝殿の天井には全長8mの巨大な龍の姿がある。
無垢材で仕上げられた、木目も麗しい龍は、巨木を何十本も使って作られた大きなもの。
日本一の大きさとも言われている。
木目の位置まで計算し、立体感や躍動感が湧き出るように製作されている。
出来が良かったため、夜な夜な抜け出し、近くを流れる今熊野川まで水を飲みに行くとの話が広がった。
神社側では拝殿の天井に網を取り付けて、龍が自由に動けないようにしたという。
一度行かれてみては・・・
京都市東山区本町11丁目718