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写真の色調修正、色合わせ!(前編)
- 19.04.27 カテゴリー:写真修復 , 写真修正 , 印刷用画像修正
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皆さんはこれをご存知でしょうか?
IGSルーペと言います。
20年くらい前までは、印刷、製版業界では必需品でした。
真鍮で出来ているのか?ずしりと重みがあり高級感があります。
元々は真っ黒ですが、使い続けていると地色の金色が出て輝いて良い感じになります。
調べてみると、1962年(私服部も1962年昭和37年生まれです。)から作られ続けてきましたが、数年前に、職人の高齢化等で製造は終了し現在では販売していない様です。(なんだか寂しいです。)
最近は使うこともめっきり減りましたが、私が入社以来30年以上使い続けている物です。
まだまだ大切に使い続けたいと思います。
使いみちは・・・
勿論ルーペなので拡大して見るのですが(見える範囲は小さいですが一文字なら今話題のハズキルーぺより大きく見えますよ(笑))、例えば
印刷物(校正刷り)のトンボ(センタートンボ)※1を見たり、
この様な製版フィルムの一部を・・・
拡大して見ます。(この場合40%の無地アミです。)
これらから色調や色合わせをしていきますが、詳しくは次回に致します。
※1印刷物の天地・左右の中央を示す位置に置くトンボで、多色印刷の際にはこのトンボで見当合わせをするため、見当トンボ、レジスターマーク(register mark)ともよばれる。両面印刷を行う場合には表裏の位置合わせの目印となる。
通常は十字形をしており、トンボの名はこの形が虫のトンボに似ていることに由来する。